今回はRaspberry Pi 4が手に入ったので、以前購入していたラズベリーパイ用冷却ファン ICE Tower Coolerをレビューしていきたいと思います。
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)とは
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)はイギリスのラズベリーパイ財団が教育用に開発したボードコンピュータです。
最新のRaspberry Pi 4では、ARMアーキテクチャを採用したBroadcom製の高性能SoC BCM2711を搭載しており、1.5GHzで動作するARM Cortex-A72が4コアとマイコンボードの中では非常に高速な処理能力を持っています。また、ユーザーがアクセス可能な40ピンのGPIOも搭載しており、外部ハードウェアを制御することが可能です。
詳細なスペック等は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
取り付ける冷却ファンキット
ラズベリーパイのCPUはマイコンとしてはかなり高性能で高いクロックで動作しますが、その分発熱も大きくなっています。特に画像処理などをやると非常に高温になってしまうため、ヒートシンクや冷却ファンを取り付けてCPUの温度を下げてやる必要があります。
今回使用する冷却ファンは、GeeekPiのRaspberry Pi Cooling Fan, Raspberry Pi ICE Tower Coolerという製品です。
キット内容は以下の記事で詳しく解説しています。
組み立て
ここからは実際にキットを組み立ててラズベリーパイに取り付けていきます。
まずはヒートシンクをラズベリーパイに固定するためのステーを取り付けます。
ステーの先端にスペーサーを取り付けます。
続いてRapsberry PiのCPUに熱伝導シートを貼ります。このシートを貼ることでCPUとヒートシンクがしっかりと密着し、CPU側の熱がヒートシンクに伝わり放熱効率があがります。
熱伝導シートを貼った状態でヒートシンクとファンをラズベリーパイの上に載せ、裏側からスペーサーを取り付け基板に固定します。
続いてラズベリーパイの基板の背面を保護するアクリルプレートを取り付けます。
アクリルプレートを基板背面のスペーサーに載せてネジで固定します。
最後に5VとGNDをラズベリーパイのGPIOに接続したら取付完了です。
LEDを点灯させてみる
ICE Tower Coolerの冷却ファンにはLEDが取り付けられており、ラズベリーパイの電源を入れるとファンが回転するのと同時にLEDも点灯します。
緑点灯状態。
白点灯状態。
赤点灯状態。
他にも青や紫など数パターンの発光色が自動でグラデーションしていきます。暗い場所で点灯させるとさらにきれいです。
CPU温度を計測してみる
さてここからは肝心の冷却性能を確認していきたいと思います。CPU温度の計測はラズベリーパイOSに標準で用意されているコマンドを実行することで確認することができます。
CPU温度を計測するコマンド
ラズパイでCPU温度を確認する場合は以下は以下のコマンドを実行してください。
vcgencmd measure_temp
ヒートシンク、ファン無し
ラズベリーパイがアイドル状態でヒートシンク、ファン無しの状態でのCPU温度は以下のようになりました。
temp=39.4'C
ICE Tower Cooler装着時
同じくアイドル状態で今回取り付けたICE Tower Coolerで冷却している状態で計測したCPU温度は以下のようになりました。
temp=25.8'C
なんと20度台半ばまで下がりました。見た目でだけではなく冷却性能も非常に高いことが確認できました。
ICE Tower Cooler装着時 OpenCV画像処理を実行
ラズパイにUSBカメラを装着し、OpenCVで画像処理を実行している状態での温度を計測しました。
temp=37.4'C
画像処理を実行していても40度以下をキープすることができています。
まとめ
今回はラズベリーパイ用冷却ファン、ICE Tower Coolerのレビューをしてみました。見た目もゲーミングPCのCPUクーラーのようにかっこよくなりますし、何より非常に高い冷却性能が確認できたので、ラズベリーパイ3、4を使っている方にはお勧めできるアイテムでした。
また、他にもラズベリーパイを使って電子工作を始める際に揃えておくと便利なアイテムも以下の記事で紹介しています。
また、以下の記事で効率的にPythonのプログラミングスキルを学べるプログラミングスクールの選び方について解説しています。最近ではほとんどのスクールがオンラインで授業を受けられるようになり、仕事をしながらでも自宅で自分のペースで学習できるようになりました。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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