リモートでのビルド作業中に SSH セッションが切断されると、ビルドが中断してしまうリスクがあります。
tmux(Terminal Multiplexer)を利用すると、セッションを維持し、途中で切断されても作業を継続できるため非常に便利です。
目次
tmux の基本コマンド
1. 新しい tmux セッションの作成
まず、SSH で接続したターミナルから以下のコマンドを実行して、ビルド用の新しいセッションを作成します。
tmux new -s build_session
build_session
はセッション名です。任意の名前に変更可能です。
2. セッション内でビルドを実行
tmux セッション内で、通常通りビルドコマンドを実行します。たとえば:
colcon build --symlink-install --parallel-workers 1
これにより、SSH セッションが切断されても tmux 内のビルドプロセスは継続されます。
3. セッションへの再接続
万が一 SSH セッションが切断された場合でも、再接続後に以下のコマンドでセッションに戻ることができます。
tmux attach -t build_session
これにより、作業中のセッションを再び操作でき、ビルドの進捗状況を確認・操作することが可能です。
まとめ
- セッションの作成:
tmux new -s build_session
- ビルドの実行: セッション内で通常のビルドコマンドを実行
- 再接続:
tmux attach -t build_session
で切断後も作業を再開
これらの手順により、リモート環境でのビルド作業中に SSH 切断による中断を防ぎ、安心して作業を進めることができます。
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