今回はStable Diffusionで使えるおすすめの学習済みモデルを紹介します。
Stable Diffusionでは、同じプロンプトを入力しても、モデルを入れ替えることで出力されるイラストの雰囲気がカラリと変わります。
今回おすすめするアニメ調モデルはどれもクオリティの高いものばかりですので、ぜひお気に入りのモデルを探してみてください。
また、当ブログのStable Diffusionに関する記事を以下のページでまとめていますので、あわせてご覧ください。

Stable Diffusionとは
Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)は2022年8月に無償公開された描画AIです。ユーザーがテキストでキーワードを指定することで、それに応じた画像が自動生成される仕組みとなっています。
NVIDIAのGPUを搭載していれば、ユーザ自身でStable Diffusionをインストールし、ローカル環境で実行することも可能です。
(出典:wikipedia)

モデルの変更方法
Stable DiffusionのWebUIであるAUTOMATIC1111を使ってイラストの作成する際のモデルの変更方法については、以下の記事で手順を解説しています。
AUTOMATIC1111を動作させる環境により手順が異なりますので、ご利用の環境の解説ページをご覧ください。
ローカル環境

Google Colab

Paperspace

モデル紹介 2023年3月
ここからは実際におすすめのモデルと入手先について解説します。
ライセンスについては、各モデルのダウンロードページを参照してください。
OsukiniMix
SukiyakiMix作者、Vすき焼きさんの新作モデルです。
キャラクターの安定感はもちろん、背景の描画についても精細なディティールで完成度が高いです。
今回のモデルは商用利用不可となりますのでご注意ください。ライセンスの詳細は配布サイトを参照してください。
配布先

SE_V1_A
miPhaV4をベースにした改良モデルです。
DeyoyoyoV1のでょさんのリポジトリで公開されています(作成者は別の方です)
配布先

HimawariMix-V2.0
みんさんが公開されているHimawariMix-V2.0です。
V1より背景の描写が高精度化されています。VAEなしで使用できます。
配布先

silicon28-negzero
Xynon Xynonさんが公開されているモデルです。
アニメ映画に登場するような壮大な背景を描くことができます。Silicon28をベースとしたマージモデルです。
配布先

モデル紹介 2023年2月
DeyoyoyoV1
私の好きなAIイラストレータでょさんが配布されているモデルです。
アニメ調の女の子のキャラの安定感が非常に高く、背景も綺麗です。
配布先
配布サイトは以下となります。

pastel-mix
モデル名の通り、淡い色彩のイラストが生成できます。
pastel-mixはDiffusersでも実装されています。
配布先
配布サイトは以下となります。

SukiyakiMixV1
Vすき焼きさんが公開されているモデルです。先ほどのpastel-mixをベースとし、AbyssOrangeMix2をマージしたモデルとなります。
私も愛用させて頂いており、最も使用頻度が高いモデルです。
配布先
配布サイトは以下となります。

7th_Layer
Twitterで公開されている方のアカウントが見つかりませんでしたので、おそらく海外の方が作られたモデルかと思われます。
こちらもアニメ調のクオリティの高いキャラが生成できます。
配布先
配布サイトは以下となります。

MORIMORImix
SukiyakiMixV1並みのキャラクターのクオリティを実現しつつ、背景もかなり精細に描画することができるモデルです。
配布先
配布サイトは以下となります。

Defmix-v2
Defpointさんが公開されているDefmixです。
使いこなすには少しテクニックが必要で私はまだあまり使いこなせていませんが、奥行きのある立体感の風景を描かせると最強のモデルではないかと思われます。武器を持たせたときの指なども綺麗に生成できるようチューニングされているようです。
配布先
配布サイトは以下となります。

Stable Diffusionのローカル環境
Stable Diffusionを使用する際にGoogle ColaboratoryやWebサービスを利用されている方も多いかと思います。しかし、最近Google Colabの無料での使用範囲が大きく制限されたり、Webサービスでは月額費用がかかったりします。
欲しいイラストを生成するにはかなりの回数をトライする必要があるため、これらの制約に縛られることなく使用できるローカル環境を構築するのがおすすめです。
ローカルのPCに搭載するグラフィックボード
ローカルマシンで実行する上で重要になってくるのがグラフィックボードです。
Stable Diffusionでイラストを生成するために実行される推論処理を、グラフィックボード上のGPUを使って大幅に高速化することができます。
トライする回数が増えれば品質の高いイラストが生成される可能性が上がりますので、グラフィックボードは重要です。Stable Diffusionで使用するためのGPUは2022年に新たにNVIDIAから発売されたRTX4000シリーズのGPUとVRAM12GB以上のものがおすすめです。最近は半導体不足も一服したこともあり、新しい製品ながら価格が下がりつつあります。
エントリーモデルのGPU
予算を安く抑えたい方向けにはRTX4070を搭載したグラフィックボードがおすすめです。
予算に余裕がある方向け ミドル~ハイエンド
予算に余裕がある方向けにおすすめのRTX 4080、ビデオメモリ16GB以上搭載のモデルです。
大サイズの画像を高速に生成したい方向けのハイエンドGPU、RTX 4090 ビデオメモリ24GB搭載モデルです。
予算とパフォーマンスに合わせて選んでみてください。
画像生成AIについて学ぶ
動画学習プラットフォームUdemyでは、画像生成AIで高品質なイラストを生成する方法や、AIの内部で使われているアルゴリズムについて学べる講座が用意されています。
Udemyは講座単体で購入できるため安価で(セール時1500円くらいから購入できます)、PCが無くてもスマホでいつでもどこでも手軽に学習できます。
画像生成AIの使い方を学ぶ
Stable DiffusionやMidjourneyの使い方や活用方法を勉強したい方には、以下の講座がおすすめです。

画像生成AIの仕組みを学ぶ
画像生成AIの仕組みについて学びたい方には、以下の講座がおすすめです。
画像生成AIで使用される変分オートエンコーダやGANのアーキテクチャを理解することで、よりクオリティの高いイラストを生成することができます。

UdemyのStable Diffusionなど、AIアート関連の講座は海外のものも多いですが、ブラウザのリアルタイム翻訳機能を使うことで日本語字幕付きで視聴できます。
Udemyの海外講座の字幕を日本語化する方法
まとめ
今回はStable Diffusionで使えるおすすめのカスタムモデルについて解説しました。各モデルともSamplerとの組み合わせによってもかなりイラストの雰囲気が変わりますので、色々パラメータを変更して試してみてください。
当ブログのStable Diffusionに関するモデルを以下の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

また、以下の記事で効率的にPythonのプログラミングスキルを学べるプログラミングスクールの選び方について解説しています。最近ではほとんどのスクールがオンラインで授業を受けられるようになり、仕事をしながらでも自宅で自分のペースで学習できるようになりました。
スキルアップや副業にぜひ活用してみてください。

スクールではなく、自分でPythonを習得したい方には、いつでもどこでも学べる動画学習プラットフォームのUdemyがおすすめです。
講座単位で購入できるため、スクールに比べ非常に安価(セール時1200円程度~)に学ぶことができます。私も受講しているおすすめの講座を以下の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。