requestsモジュールの使い方を解説 | Pythonで始めるスクレイピング入門

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今回はPythonでスクレイピングをする際に役立つrequestsモジュールの使い方を解説します。
requestsモジュールを使うことで、HTTP通信をPythonのコードから実行できるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

requestsモジュールとは

requestsはPythonのHTTP通信ライブラリです。WebサイトやAPIからデータを取得したり、POSTリクエストを送信することができます。

HTTP通信とは

HTTP (Hypertext Transfer Protocol) は、WebサーバーとWebクライアントの間でデータをやりとりするためのプロトコルです。HTTPは、主にWebブラウザからWebサーバーへのリクエストやWebサーバーからWebブラウザへのレスポンスを行います。

HTTPリクエストは、次の要素から構成されています。

HTTPリクエストの要素
  • メソッド (GET, POST, PUT, DELETEなど)
  • URI (Uniform Resource Identifier)
  • プロトコルバージョン
  • ヘッダー (Accept-Language、User-Agentなど)
  • ボディ (リクエストデータ)

HTTPレスポンスは、次の要素から構成されています。

HTTPレスポンスの要素
  • プロトコルバージョン
  • ステータスコード (200 OK、404 Not Foundなど)
  • ヘッダー (Content-Type、Content-Lengthなど)
  • ボディ (レスポンスデータ)

HTTP通信はWebブラウザからWebサーバーに対して、Webページを要求するためのGETリクエストを送信することができます。Webサーバーはこのリクエストに対して、対応するWebページのHTMLを含んだHTTPレスポンスを返すことができます。

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requestsモジュールのインストール

requestsモジュールをインストールするために、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

pip install requests

インストールが完了すると、以下のようにバージョンが表示されます。

Successfully installed charset-normalizer-3.0.1 idna-3.4 requests-2.28.2 urllib3-1.26.14

requestsモジュールの使用例

GETリクエスト

GETリクエストはHTTP (Hypertext Transfer Protocol) プロトコルにおいて、Webサーバーからリソース (例えばWebページ、画像、音声データなど) を取得するためのリクエストの方法の一つです。

GETリクエストはWebブラウザなどのクライアントからWebサーバーに送信されます。GETリクエストには、取得したいリソースのURLが含まれており、WebサーバーはこのURLを解釈して、要求されたリソースを返すことができます。

例えば、ブラウザからGoogleのトップページを表示するためには以下のようなGETリクエストが送信されます。

GET / HTTP/1.1
Host: www.google.com

GETリクエストは最も基本的なHTTPリクエストの一つであり、多くのWebアプリケーションにおいて使用されています。

サンプルコード

GETリクエストは以下のように記述します。

import requests

response = requests.get("https://www.example.com")
print(response.text)

POSTリクエスト

POSTリクエストはHTTP (Hypertext Transfer Protocol) プロトコルにおいて、Webサーバーにデータを送信するためのリクエストの方法の一つです。GETリクエストと異なり、POSTリクエストはデータを含んでいます。このデータは、Webサーバーに対して処理を要求するものです。

例えば、Webフォームを送信する場合、ユーザーが入力した内容がPOSTリクエストとしてWebサーバーに送信されます。Webサーバーはこのデータを解釈して、要求された処理を実行することができます。

POSTリクエストはセキュリティに重要な役割を果たすため、以下のような場合に使用されます。

  • ユーザー認証
  • データベースにデータを追加または更新する
  • ファイルアップロード

以下がPOSTリクエストの例です。

POST /login HTTP/1.1
Host: www.example.com
Content-Type: application/x-www-form-urlencoded

username=example&password=secret

サンプルコード

POSTリクエストは以下のように記述します。

import requests

response = requests.post("https://www.example.com", data={"key": "value"})
print(response.text)

ヘッダーの追加

HTTPリクエストやレスポンスには、リクエストやレスポンスの情報が含まれています。これらの情報には、送信者のブラウザやOS、必要なデータ形式などが含まれています。これらの情報を記述するのがHTTPヘッダーです。

例えば、以下がUser-Agentというヘッダーを含んだHTTPリクエストの例です。

GET / HTTP/1.1
Host: example.com
User-Agent: My-App/1.0

このように、HTTPリクエストやレスポンスには複数のヘッダーが含まれています。リクエストやレスポンスを処理する場合、これらのヘッダーを正しく処理することが重要です。

サンプルコード

ヘッダーの追加は以下のように記述します。

import requests

headers = { "User-Agent": "my-app/0.0.1"}
response = requests.get("https://www.example.com", headers=headers)
print(response.text)

セッションの維持

セッションとは、Webアプリケーションにおいて、ユーザーの情報を一時的に保存するための仕組みのことです。

例えば、Webサイトにアクセスしてログインを行った場合、Webサイトはユーザーの情報 (例えばユーザー名やパスワード) を記録することで、ユーザーがサイト内を移動したり、サイトから離れたりしても、この情報を保持することができます。このような一時的に保持されるユーザー情報をセッションといいます。

セッションは、Webサイトにアクセスした際に、Webブラウザに対して、一意なセッションIDが割り当てられます。このセッションIDは、Webサイト上で保存されたユーザー情報を特定するために使用されます。

セッションは、Webアプリケーションにおいて重要な役割を果たします。ユーザーの情報を保持することで、ユーザーがサイトを離れても情報を引き継ぐことができるため、より便利なWebサイトを提供することができます。

サンプルコード

セッションの維持は以下のように記述します。

import requests

session = requests.Session()
session.get("https://www.example.com")
response = session.get("https://www.example.com/my-page")
print(response.text)
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HTMLファイルを読み込むソースコード

今回はPythonのrequestsモジュールを使ってHTMLファイルを読み込むプログラムを作成しました。

WikipediaのPythonのページから文字列データを取得し、ファイルに出力するコードです。

import requests

#URLを指定してGETリクエストを実行
response = requests.get("https://ja.wikipedia.org/wiki/Python")

#取得した文字列をエンコード
response.encoding = response.apparent_encoding

#レスポンスのテキストを取得
text = response.text

#テキストをファイルに出力
with open("python_wikipedia.txt", mode="w", encoding="UTF-8_sig") as file:
    file.write(text)

発生したエラー

GETリクエストで取得したデータをファイルに書き出そうとした際に、以下のようなエラーが発生しました。

UnicodeEncodeError: 'cp932' codec can't encode character '\xe9' in position 37943: illegal multibyte sequence

CP932(日本語のエンコード方式)ではエンコードできない文字列が含まれいてる(’\xe9’)ことが原因でエラーが発生しているようです。

対策として、文字列をファイルに書き出す際に文字コードをutf-8に指定してやることで回避できました。
openメソッドのパラメータで以下のように指定します。

open("python_wikipedia.txt", mode="w", encoding="UTF-8_sig")
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実行結果

先ほどのプログラムを実行すると、.pyファイルと同じディレクトリにテキストファイルが生成されます。

テキストファイルを開くと、以下のようにWikipediaのページのHTMLのコードが正しく取得できていることが確認できました。

まとめ

今回はPythonでスクレイピングをする際に役立つrequestsモジュールの使い方を解説しました。requestsモジュールは、スクレイピングをするのに必須のライブラリですので、ぜひ活用してみてください。

また、以下の記事で効率的にPythonのプログラミングスキルを学べるプログラミングスクールの選び方について解説しています。最近ではほとんどのスクールがオンラインで授業を受けられるようになり、仕事をしながらでも自宅で自分のペースで学習できるようになりました。

スキルアップや副業にぜひ活用してみてください。

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それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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