今回はPythonでグラフを描画することができるライブラリ、Matplotlibで折れ線グラフを描画する際に、グリッドなどを表示してデータを見やすく装飾する方法を解説します。
Matplotlibとは
Matplotlibについては以下の記事で解説しています。
Matplotlibの折れ線グラフを装飾する
ここからは実際にMatplotlibで描画する折れ線グラフの装飾方法を解説します。
タイトル、ラベルを表示する
Matplotlibではグラフのタイトルや各軸のラベルを表示することができます。
タイトルの表示は「title」メソッド、X軸ラベルは「xlabel」メソッド、Y軸ラベルは「ylabel」メソッドにそれぞれ表示したい文字列を引数で渡します。
日本語はそのまま渡すと文字化けしますので、「fontname」で日本語表示可能なフォントを指定してください。
plt.title('折れ線グラフ', fontname="MS Gothic")
plt.xlabel("Value")
plt.ylabel("Time")
グリッドを表示する
グリッドを表示したい場合は「grid」メソッド実行します。デフォルトではX、Y軸それぞれにグリッドが描画されます。
plt.grid()
指定した軸にのみグリッドを描画したい場合は、以下のように「axis」で描画したい軸を指定します。
plt.grid(axis = 'x')
グリッドの表示のオプションを設定したい場合は、グリッドの線の色「color」、線の形状「linestyle」、線の太さ「linewidth」でそれぞれ指定します。
plt.grid(color='r', linestyle='dotted', linewidth=1)
凡例を表示する
凡例(データの説明)を表示したい場合は「plot」メソッドにデータを渡す際「label」のパラメータに凡例として表示したい文字列を指定しておきます。
plt.plot(plotdata, label='testdata')
その後、「legend」メソッドを実行することで凡例が表示されます。
plt.legend()
X、Y軸にデフォルトのグリッドを描画
作成したソースコード
X、Yにデフォルトのグリッドを表示するコードは以下の通りです。
import random
import numpy as np
from matplotlib import pyplot as plt
plotdata = []
sum = 0
#表示するデータを生成
for i in range(100):
sum += random.uniform(0, 10)
plotdata.append(sum)
#折れ線グラフを作成
plt.plot(plotdata)
#ラベルを表示
plt.title('折れ線グラフ', fontname="MS Gothic")
plt.xlabel("Value")
plt.ylabel("Time")
#グリッドを描画
plt.grid()
#グラフを表示
plt.show()
実行結果
実行結果は以下の通りです。正しくグリッドが表示されました。
X,Y軸にオプションを指定してグリッドを描画
作成したソースコード
オプションを指定したグリッドを表示するコードは以下の通りです。
import random
import numpy as np
from matplotlib import pyplot as plt
plotdata = []
sum = 0
#表示するデータを生成
for i in range(100):
sum += random.uniform(0, 10)
plotdata.append(sum)
#折れ線グラフを作成
plt.plot(plotdata)
#ラベルを表示
plt.title('折れ線グラフ', fontname="MS Gothic")
plt.xlabel("Value")
plt.ylabel("Time")
#オプションを指定してグリッドを描画
plt.grid(color='y', linestyle='dotted', linewidth=2)
#グラフを表示
plt.show()
実行結果
実行結果は以下の通りです。グリッドの色、形状、太さが変更されました。
凡例を表示する
作成したソースコード
凡例を表示するコードは以下の通りです。
import random
import numpy as np
from matplotlib import pyplot as plt
plotdata = []
sum = 0
#表示するデータを生成
for i in range(100):
sum += random.uniform(0, 10)
plotdata.append(sum)
#折れ線グラフを作成
plt.plot(plotdata, label='testdata')
#ラベルを表示
plt.title('折れ線グラフ', fontname="MS Gothic")
plt.xlabel("Value")
plt.ylabel("Time")
plt.legend()
#オプションありで描画
#グリッドを描画
plt.grid(color='y', linestyle='dotted', linewidth=2)
#グラフを表示
plt.show()
実行結果
実行結果は以下の通りです。グラフの左上に信号名が正しく表示されています。
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まとめ
今回はMatplotlibの折れ線グラフの装飾方法について解説してみました。どれも実用的な機能でグラフを見やすく表示してくれますので、ぜひ活用してみてください。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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