今回はJetson NanoのGPIOを使ってデジタルのON/OFF信号を出力する方法を解説します。前回、解説したPWM信号でを使って制御するモーターの回転方向を制御するための信号として、デジタルON/OFF信号が必要となっため調べてみました。
Jetson NanoのPWM信号の出力方法は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
また、以下のページでJetsonの活用方法について解説していますので、あわせてご覧ください。
環境
ハードウェア:NVIDIA Jetson Nano 4GB
JETPACK SDK:4.6.2
今回、JETPACKはJetson Nanoの最終サポートバージョンである4.6.2を使用しました。
インストール方法は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
Jetson Nano本体は4GB版を使用しました。
ハードウェアの接続
今回も特に制御対象等は接続せず、Jetson NanoのGPIOの端子をオシロスコープで直接計測します。
GPIO16、GPIO18、GPIO22、GPIO24番ピンとGNDをオシロスコープのプローブに接続しました。この状態でプログラムからON/OFF信号を出力して波形を確認します。
今回使用したオシロスコープはOWON製のものです。アマゾン等でも購入することができます。
デジタルIOの実装方法
デジタルIOの制御方法はoutputメソッドの第1引数にピン番号、第2引数に信号の状態を「0」または「1」で指定します。
GPIO.output(output_pin1, 0)
作成したソースコード
今回作成したソースコードは以下の通りです。
2秒間隔で各端子の出力信号をON/OFFするプログラムです。
import Jetson.GPIO as GPIO
import time
#DIOピンを指定
output_pin1 = 22
output_pin2 = 24
output_pin3 = 16
output_pin4 = 18
#GPIOのpin指定方法を設定
GPIO.setmode(GPIO.BOARD)
#出力ピンに設定
GPIO.setup(22, GPIO.OUT)
GPIO.setup(24, GPIO.OUT)
GPIO.setup(16, GPIO.OUT)
GPIO.setup(18, GPIO.OUT)
try:
while True:
#GPIOの出力を0にする
GPIO.output(output_pin1, 0)
GPIO.output(output_pin2, 0)
GPIO.output(output_pin3, 0)
GPIO.output(output_pin4, 0)
# 0.5s間スリープする
time.sleep(2)
# GPIOの出力を1にする
GPIO.output(output_pin1, 1)
GPIO.output(output_pin2, 1)
GPIO.output(output_pin3, 1)
GPIO.output(output_pin4, 1)
# 0.5s間スリープする
time.sleep(2)
finally:
#CTRL+Cで停止
#GPIO初期化
GPIO.cleanup()
実行結果
実行した結果をオシロスコープで計測した状態です。
オシロスコープが2チャンネルですので、GPIO16、18番の写真のみですが、正しく3.3VのON/OFF信号を出力できていることが確認できましまた。
まとめ
今回はJetson NanoのGPIOを使ってデジタルのON/OFF信号を出力する方法を解説しました。リレー回路やLEDなど色々なものを制御するのに役立ちますので、ぜひ活用してみてください。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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