今回はRaspberry Pi やJetson Nanoなどのボードコンピュータの電源としても使用可能なモバイルバッテリー INIUを購入しましたので、レビューしていきたいと思います。
実際にRaspberry PiとJetson Nanoで使用できるかの動作確認も実施してみました。
※近年、モバイルバッテリーの誤った使用方法により、発火、爆発などに事故が多発していますので取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
購入したバッテリー
今回購入したのはINIUというブランドの「POWER BANK BI-B5」という製品です。通常はスマホを外出先で充電するためのモバイルバッテリーかと思いますが、私はRaspberry PiやJetson Nanoをロボットに組み込んだ際、有線の電源の代わりに使いたかったので、3A出力できるモバイルバッテリーを探していました。
このPOWER BANKは3A出力で、かつ3台同時給電、20000mAhという性能ながら3000円以下という驚異のプライスでした。
製造元は中国の深センの企業のようで、公式のホームページは以下となります。
通信機器ではないので、特にセキュリティ面なども気にする必要はないかなと思っています。
また、保証も3年ついているというのも驚きです。
![](https://murasan-net.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
スペック
POWER BANK BI-B5のスペックは以下の通りです。(アマゾンの製品ページより)
- 電池容量:20000mAh/74Wh
- 入力:20W(最大)
- 出力:22.5W(最大)
- サイズ:約135×71×25mm
- 重量:約363g
出力が22.5Wなので、5V×3A=15Wのボードコンピュータは2台以上同時に駆動するのは厳しそうですが、今回はJetson Nanoと小型のDCモーター、センサー類を駆動するのはこのモバイルバッテリー1台でいけそうです。
パッケージ内容
製品のパッケージ内容です。
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箱を開けると中には特に緩衝材などはなくバッテリーがそのまま入っていました。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0451s.jpg)
本体と一緒に、小さいマニュアルが同梱されていました。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0452s.jpg)
マニュアルには日本語でも説明が記述されています。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0453s.jpg)
バッテリーの上部(画面の向かって右)には液晶が付いていて、給電中や電源ボタンを押すとバッテリーの残量が%で表示されます。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0455s.jpg)
コネクタはUSB Type-Aが2つとType-Cが1つあります。この3つのコネクタから同時に3台のスマートフォンなどに給電することができます。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0458s.jpg)
実際にUSBケーブルを接続して充電してみました。ケーブルを接続するとモニターに充電状態が表示されます。ちなみにバッテリーに充電可能なポートはType-Cのみのようです。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0461s.jpg)
また、重量は20000mAhというだけあってそこそこあるかなと思いますが、私は持ち歩かずロボットに搭載するので、モーターの出力的には問題ない重量です。
この辺りは容量と重量のトレードオフになりますので、割り切って使用するのが良いと思います。
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Raspberry Piを稼働させてみる
実際にRapsberry Piの電源として使用することができるかを試してみます。
今回はRaspberry Pi 400を用意しました。
Raspberry Pi 400の場合は背面の電源コネクタにUSB Type-Cで接続するだけなので簡単ですね。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0477s.jpg)
INIUのバッテリーを接続するとRaspberry Pi 400の電源ランプが点灯しました。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0479s.jpg)
電源の供給が開始されると、INIUの液晶に表示されているバッテリー残量が点滅し始めます。
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Rapsberry Piのデスクトップ画面が表示され、正常に動作しています。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0484s.jpg)
Raspberry Piの電源として、問題なく使用できることが確認できました。
Jetson Nanoを稼働させてみる
続いてJetson Nanoも試してみます。
Jetson Nanoをmicro USBコネクタから給電する場合は基板上のJ48のジャンパピンのジャンパソケットを外す必要があるのでご注意ください。(私はこれではまって起動できませんでした)
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J48のジャンパーピンを外したら、micro USB Type-Bコネクタにバッテリーを接続します。
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今回はUSB Type-A⇔USB microBのケーブルを使用しました。
![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2022/03/DSC_0465s.jpg)
ケーブルを接続すると、写真のようにLEDが点灯し、電源が供給されました。
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Ubuntu Linuxも起動して正常に動いています。Jetson Nanoの電源として問題なくしようできるようです。
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まとめ
20000mAh、3A出力が可能で価格は驚異の3000円以下というINIUのバッテリーの紹介でした。スマホの予備電源としても活躍してくれそうですし、私のようにロボットの複数のシステムの電源としても使える良い製品だと思います。
また、以下の記事で効率的にPythonのプログラミングスキルを学べるプログラミングスクールの選び方について解説しています。最近ではほとんどのスクールがオンラインで授業を受けられるようになり、仕事をしながらでも自宅で自分のペースで学習できるようになりました。
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![](https://murasan-net.com/wp-content/uploads/2023/01/computer-6977449_1920-300x200.jpg)
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
入手先
今回紹介したINIUのバッテリーは以下のアマゾンページから入手可能です。
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