Pironman 5 Max

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今回はSunFounderから発売されているRaspberry Pi用ケースPironmanに新しいラインナップとしてRaspberry Pi 5用ケースPironman5 MAXが登場したのでレビューしていきたいと思います。

Pironman5 MAXは、Raspberry Pi 5の基板を保護するだけでなく、様々な拡張機能を提供する高機能ケースです。

特に今回のMAX最大の特徴であるデュアルNVMe M.2スロットについても詳しく解説します。

また、LED月の大型ファンとクリアパネルでRaspberry Piをとてもスタイリッシュにディスプレイすることが可能です。

この記事でわかること
  • Pironman MAXの概要と特徴
  • Pironman MAXの入手方法
  • Pironman MAXの機能とメリット
  • Pironman MAXのソフトウェアのインストール方法

本記事は製品をSunFounder様よりご提供頂き作成しています。

目次

Pironman5 MAXとは

Pironman5 MAXは、ボードコンピュータRaspberry Pi 5を格納できるゲーミングPC風タワーケースです。

黒いアルミニウムシャーシに半透明のアクリルパネルを組み合わせたデザインは、ゲーミングPCを思わせる洗練された外観を持っています。

しかし、注目すべきは見た目だけではありません。内部には、Raspberry Pi 5の性能を向上させる実用的な機能が数多く搭載されています。

Pironman5 MAXの機能

Pironman5 MAXでは、Raspberry Pi 5の様々な拡張機能を提供しています。

情報表示用OLEDディスプレイ

0.96インチOLEDディスプレイは、システム状態を手軽に確認できる便利な機能です。以下の情報をリアルタイムで表示します:

  • CPU使用率とメモリ使用量
  • システム温度
  • ディスク使用率
  • ネットワーク状態(IPアドレス表示)
  • カスタマイズ可能な表示項目

振動センサー搭載により、ケースを軽くタップするだけでディスプレイが点灯します。日常的なシステム監視に役立つ実用的な機能です。

効果的な冷却システム – 発熱問題への対策

Raspberry Pi 5の課題の一つである発熱問題に対し、PiRonman 5 Maxは包括的な冷却ソリューションを提供します:

  • PWMファン付きタワークーラー
  • デュアルRGBファン(カスタマイズ可能)
  • 効率的なエアフロー設計

実測では、室温25℃の環境下で高負荷状態でも、CPU温度は30~40℃程度で安定します。これにより、熱によるパフォーマンス低下を大幅に抑制できます。

デュアルNVMe M.2スロット – ストレージ性能の大幅向上

PiRonman 5 Maxの最大の特徴は、PCIe Gen2スイッチを搭載したデュアルNVMe M.2スロットです。2230、2242、2260、2280サイズに対応し、2つのSSDを同時接続してRAID 0/1構成を実現できます。

従来のmicroSDカードベースの環境と比較すると、性能向上は明確です:

  • シーケンシャルリード性能:約5倍向上
  • ランダムアクセス:大幅な高速化
  • システム起動時間:従来の1/3程度に短縮

この性能向上により、Raspberry Pi 5をより快適なデスクトップ環境として活用できるようになります。

AI開発環境の強化 – Hailo 8L AIアクセラレーター対応

Pironman 5 Maxの注目すべき特徴として、Raspberry Pi AI Kit(Hailo 8L AIアクセラレーター)との組み合わせがあります。デュアルM.2スロットの片方にNVMe SSD、もう片方にHailo 8L AIアクセラレーターを搭載することで、以下のメリットが得られます:

  • AI推論性能の大幅向上 – 最大13 TOPS(テラオペレーション/秒)の処理能力
  • リアルタイム画像認識 – 高速な物体検出・画像分類処理
  • エッジAI応用 – ローカル環境でのAI処理によるプライバシー保護
  • 機械学習プロジェクト – PyTorchやTensorFlowモデルの高速実行

この組み合わせにより、Raspberry Pi 5は本格的なAI開発・検証プラットフォームとして活用できます。特に、監視システム、スマートホーム、ロボティクスなどの分野で威力を発揮するでしょう。

公式ドキュメント

メーカーの公式サイトでは、日本語のチュートリアルが用意されています。

Pironman 5 MAXの入手方法

Pironman 5 MAXはメーカー公式サイトかAmazonから購入が可能です。

SunFounder公式サイト

SunFounder公式サイトから購入できます。(日本にも発送してもらえます)
公式サイトでは頻繁にセールが行われており安く入手できることがありますので、チェックしてみてください。

Pironman 5の公式サイト販売ページは以下となります。

Pironman 5-MAX 公式サイト販売ページ

Amazon

Pironman 5のAmazon販売ページは以下となります。

Pironman5とあわせて揃えておきたいアイテム

Pironman5以外に必要となるアイテムについて紹介します。

Raspberry Pi 5本体

シングルボードコンピュータRaspberry Pi 5の本体です。これが無いと始まりませんね。

現在は全モデルのRaspberry Pi 4と同等の15000円前後で8GBモデルが購入できるようになりました。

5.1V5A電源

Raspberry Pi 5では処理能力向上に伴い消費電力も上がっており、推奨電源も旧モデルの3A→5A出力に変更されています。

Pironman5ではRaspberry Pi 本体に加えLEDや複数の大型ファンも駆動する必要がありますので、性能をフルに使う場合は5.1V5Aのものをおすすめします。

以下の電源は私が現物を使用して動作確認しておりますので、電源容量を心配される方は同じものを使ってみてください。

Pironman5のパッケージ内容は?

ここからは実際に商品の内容をを確認していきます。

組み立て手順

まずこちらがパッケージの箱のデザインです。

パッケージ側面にはこの商品の特徴が書かれています。

反対側面には詳細なスペック一覧が書かれています。

裏面にはメーカー情報などが書かれています。

中身を空けると以下のように紙の説明書が同梱されています。

こちらがキット本体、緩衝材で丁寧に梱包されています。

こちらがキットの中身になります。

こちらが全てのキット内容です。SunFounderさんのキットは毎回そうですが、工具まで全て同梱してくれているので、ドライバーすら用意する必要が無く組み立てられるのは嬉しいポイントです。

また基板類は全て静電防止の袋に入れられていますので安心ですね。

Pironman5の組み立て手順は?

それではここからは組み立ての手順を写真付きで紹介していきます。

まずはケースにスペーサーを取り付けます。

続いてSDの拡張基板を取り付けます。これによってケース表面にスロット位置を移動することでブートメディアの出し入れが楽になります。

基板裏面の写真です。

このようにRaspberry Pi 5のSDカードスロットに装着できます。

裏面はこのようになっています。SDスロットとスペーサーで固定します。

続いてこちらはディスプレイ、電源関係の拡張基板です。

右手前に移っているHDMIとUSB Type-Cのコネクタを拡張します。

HDMIの拡張機能については、個人的に最もおすすめのポイントの1つです。

Raspberry Pi 5はディスプレイ出力がMicroHDMIコネクタになってしまったため、一般的なHDMIケーブルが使えず、変換基板を取り付けなければならない場合が多いです。

しかしこの変換基板を用いることで通常のHDMIケーブルを使って直接ディスプレイと接続できるようになります。

Raspberry Pi 5本体と接続した状態です。

そしてボタン電池スロットに電池を取り付けます。

RTC用のケーブルをRaspberry Pi 5の本体と接続します。これでRTCも利用できるようになります。

拡張基板と接続した状態がこちらです。

続いてPironman 5の最大の特徴であるデュアルNVMeスロットを接続するためのフラットケーブルです。

Raspberry Pi 5を採用する上で最も大きなメリットでもあるPCIeバスのコネクタにフラットケーブルを接続します。

そして基板類をケースに固定します。

続いてサーマルパッドを取り付けます。このシートを貼り付けることで効率よくヒットシンクにチップの熱を伝達します。

説明書に記載されていると特に発熱が大きいチップ3つにサーマルパッドを貼り付けます。

そしてこちらがヒートシンクと冷却ファンです。ゲーミングPC用ファンのようなデザインで非常に高い冷却性のを持っています。

これをRaspberry Pi 5に取り付けます。公式のアクティブクーラーの穴に合わせて設計されています。

そしてファンの電源と回転数制御を行うPWM信号の配線をコネクタに接続します。これで温度に応じて回転数をコントロールできます。

続いて電源スイッチのコネクタ基板を取り付けます。

続いてこちらがDual NVMeのスロットを搭載した拡張基板です。

この基板のPCIeコネクタに先ほどのフラットケーブルを接続します。

向きに注意して接続してください。

Raspberry Pi 5とフラットケーブルで接続した状態です。

Dual NVMeのスロット基板をケース内に取り付けます。

ケース背面側のフレームに冷却ファンを取り付けます。

ファンの向きはケース外に排気になる方向に取り付けます。

こちらがGPIOの位置を拡張する基板です。

ファンの電源もこちらの基板から供給されるため、コネクタに接続します。

そしてRaspberry Pi 5のGPIOに立てるように差し込みます。

基板の裏面にはフロントパネルにステータスを表示するためのLCDを接続するコネクタがあります。

こちらのコネクタにLCDのフラットケーブルを取り付けます。

ケース同士を組み合わせ、ネジで固定していきます。

側面も全てネジで固定します。

全面の白い四角の枠のプリントがLCD取り付け位置になりますが、まだこの時点では貼り付けないことをおすすめします。

この状態で一旦動作テストを行います。

SunFounder公式サイトのチュートリアルを参考に、Raspberry Pi 5に必要なアプリケーションをインストールしてから起動すると、以下のようにLCDにステータスが表示されます。

表示が正常であることが確認出来たら、以下のようにフレームに両面テープでLCDを貼り付けます。

続いて電源ボタンをケースに取り付けます。

ケースのプレートに表面から差し込んで、裏側からナットで締めて固定します。ケーブルは拡張基板のコネクタに接続して下さい。

フロントパネルとネジで固定します。

最後に電源ランプを差し込みます。

これで完成しました。

動作確認と組み立て後の外観

組み立てが終わったら電源を入れてみましょう。

内部のLEDが光りPironman 5 MAXの文字が浮き上がってきます。

赤と青のLEDの組み合わせが最高にかっこいいですね

背面の冷却ファンのLEDなども付属のソフトウェアで管理できます。

Pironman5 ソフトウェアのインストール

Pironman5では、SunFounderが提供するソフトウェアをインストールすることで様々な機能が使用できるようになります。

ソフトウェアはLinuxのサービスとして常時動作します。

Dual NVMe拡張スロットの活用

ここからは、Pironman 5 MAXの最大の特徴でもあるDual NVMe拡張スロットの使い方を紹介します。

AIアクセラレータ

Raspberry Pi 公式のAI Kitなどでも採用されているHailo製のAIアクセラレータ(NPU)を本スロットに搭載することが可能です。

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NPUの発熱も考慮して以下のように拡張スロット部にサーマルパッドを貼り付けます。

そして以下のようにHailo 8L AIアクセラレータを取り付けます。

これでRaspberry Pi 5でCNNなどの深層学習モデルを使った推論を実行する際、NPUに処理分散して高速に実行できます。

具体的な手順はこちらの記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

M.2 SSD

大容量ストレージとして使用可能なM.2 SSDを搭載することも可能です。サーバー運用などでは高速かつ信頼性の高いストレージが使用できるため大きなメリットです。

今回はLexar製のSSDを用意しました。

SSDを2枚搭載します。

こちらがPironman 5 MAXに取り付けた状態です。2枚のSSDを搭載してRAIDを構成することにより信頼性を大幅に向上させることができます。

こちらが動作中の画像です。

まとめ

今回はRaspberry Pi 5用ケースPironman 5 MAXについてレビューしました。

私がこれまで使ってきたRaspberry Pi用ケースの中でも据え置き型タイプでは最高の機能、デザインを持ったケースです。

また、今回Dual NVMe拡張スロットが搭載されたことで、サーバー運用からAIを使った監視・記録を同時に行う必要があるアプリケーションまで一気に用途が広がりました。

Raspberry Pi 5用ケースを探している方には間違いなくお勧めできるアイテムです。

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