「マーケティングをAIで超効率化! ChatGPT APIのビジネス活用入門」をレビュー

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本記事は、株式会社講談社サイエンティフィク様より献本いただいた『マーケティングをAIで超効率化! ChatGPT APIのビジネス活用入門』をもとに執筆しています。

私自身も、元々エンジニアとして働いており、マーケティングに関する知識がゼロの状態からマーケティング業務を始め、大きな苦労を経験しました。そんな背景から、当時の自分のように「マーケティング業務に配属されたものの、どこから手をつけていいかわからない」という方にこそ、本書を強くおすすめしたいと感じています。

本記事では『マーケティングをAIで超効率化! ChatGPT APIのビジネス活用入門』を拝読し、特に有用性を感じた部分をピックアップしてレビュー形式でご紹介します。

  • ChatGPTのAPIを使ってみたい
  • マーケティング業務に生成AIを活用したい
  • 非エンジニアでも業務を効率化したい

という方には非常におすすめの一冊です。気になる方は是非参考にしてみてください。

著:深田裕一, 著:風間智裕, その他:佐々木亮, その他:早川敦士, その他:菅藤佑太
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目次

マーケティングの“実務”を学べるAI活用入門書

本書は、単にAIやプログラミングの知識を学ぶだけの技術書ではありません。むしろ、「マーケティング業務とは何をしているのか?」という根本的な部分を非常にわかりやすく、実務ベースで解説されている点が特徴です。

著者はエンジニア出身でありながら、マーケティングの現場に携わる中で試行錯誤しながら業務に取り組んできた経験をもとに、非マーケター視点でのつまずきポイントを丁寧に解説しています。

たとえば「3C分析」「差別化戦略」など、マーケティングの基本フレームワークについても、単なる理論ではなく、実際にAPIで情報収集→ChatGPTで要約・分析→施策立案という実践ワークフローとセットで紹介されています。

そのため、これまでマーケティング業務に関わったことがない人でも、実務のイメージがしっかり掴める内容となっています。マーケティング部門に異動したばかりの方、生成AIをマーケ施策に応用したいエンジニアなどにとって、まさに最適な入門書です。

データ収集のハードルを乗り越える

マーケティング業務の最初の壁として多くの人が挙げるのが「データ収集」です。何を調べればよいのか、どこから情報を取ってくるのか、その取得方法がわからず手が止まってしまうケースは少なくありません。

本書では、統計ポータルサイトのAPIを活用した信頼性の高いデータ収集の方法が具体的に紹介されています。

また、ChatGPT APIと組み合わせることで、取得したデータを自動で要約・分類・比較し、マーケティング施策に直結する形に“変換”してくれるため、データ収集の先の分析ステップまで一気通貫で実現可能です。

これにより、「とりあえずググる」「Excelに貼る」などの手間を排除し、再利用可能で再現性のある自動化ワークフローを構築できるようになります。

さらに、Web上の情報収集においては、Google Custom Search JSON APIを活用する方法も紹介されています。これにより、特定のキーワードに関する最新のWebページを自動的に検索・取得し、その内容をChatGPTに要約させることが可能です。

たとえば、競合他社のニュースや業界トレンドに関する情報を毎日定期的に収集・要約するフローを構築することで、情報収集の手間を大幅に削減しつつ、タイムリーな意思決定が行えるようになります。

SQLがわからなくても“データ活用”は始められる

マーケティング施策の意思決定には、顧客情報や売上データなど、社内DBに格納された情報の活用が欠かせません。しかし、SQLの知識がないとデータベースへのアクセスはハードルが高く、担当者に依頼するだけでタイムロスになることもあります。

本書では、ChatGPT APIを活用して自然言語からSQL文を自動生成する方法が紹介されています。

たとえば、「先月の新規ユーザーの地域別人数を知りたい」という問いをChatGPTに投げると、適切なSQL文を生成し、対象DBに対してクエリを発行→その結果を表やグラフに可視化→考察を自動で出力するという流れが構築可能です。

このアプローチにより、SQLを“学ぶ”前に、“使って慣れる”という実践的な入り口が開かれます。結果的に、実務を通じて必要なデータベース知識が自然と身に付く構成になっています。

作ったツールを“使い続けられる形”にするための工夫

業務効率化のためにせっかくPythonでツールを作っても、「起動が面倒」「操作がわかりづらい」「結局使わなくなる」といった悩みを抱えたことはないでしょうか?

本書では、そうした“作って終わり”を回避するためのWebアプリ化の手法としてStreamlitを活用する方法が紹介されています。

StreamlitはPythonだけで簡単にWebアプリを作れるフレームワークで、フォーム入力やボタン操作なども数行で実装できます。これにより、作ったツールをブラウザ一つで誰でもすぐに使えるUIに変換できるのです。

しかも、バックエンドとフロントエンドを別々の言語で開発する必要がなく、Pythonの知識だけで完結するため、プログラミング初心者にも非常に親しみやすい構成です。

「自分だけが使うツール」を「チームで共有できるWebサービス」に仕立てる方法が丁寧に解説されているため、ツールの利活用度を高め、実際の業務改善に直結する成果物として運用していける点が本書の大きな強みです。

まとめ:AI活用の“その先”まで導いてくれる実務的な一冊

本書の最大のメリットは、マーケティングの知識がゼロの状態からでも、まずは書かれている通りに手を動かして業務を仕組み化できる点にあります。

最初は「この作業を自動化してみよう」という小さなところから始まり、ChatGPT APIとPythonを使って一連の処理を構築。そのプロセスを回していく中で、「なぜこの分析が必要なのか」「どう解釈すべきか」といったマーケティング的な視点も自然と身につくよう設計されています。

つまり、自動化という入り口からマーケティングスキルの本質に少しずつ踏み込んでいける構成になっているため、知識がなくても業務の中で“使いながら学ぶ”ことができるのです。

生成AIとマーケティングを掛け合わせて“実務で成果を出したい”と考えるすべての方に、本気でおすすめできる内容です。

著:深田裕一, 著:風間智裕, その他:佐々木亮, その他:早川敦士, その他:菅藤佑太
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