SunFounder GalaxyRVR Mars Rover Kitは、Arduino Uno R3と互換性のあるロボットキットで、本格的な火星探査ロボットの体験を提供します。
本記事では、このキットの特徴や使用感について詳しく解説します。
GalaxyRVR Mars Rover Kit for Arduino Uno R3とは?
SunFounder GalaxyRVR Mars Rover Kit for Arduino Uno R3は、NASAの火星探査機にインスパイアされたロボットキットで、Arduino Uno R3との互換性を持ち、教育や趣味のプロジェクトとしてロボティクスやプログラミングの学習に最適です。
- 堅牢なアルミニウム合金製フレーム:耐久性の高いフレームにより、過酷な環境下でも安定した性能を発揮します。
- ロッカーボギーシステム採用:NASAの火星探査車と同様のシステムを採用し、砂地、岩場、草地、泥地など多様な地形をスムーズに走行できます。
- ソーラーパネルと充電式バッテリー搭載:太陽光による充電が可能で、持続的な稼働をサポートします。
- ESP32 CAMによるリアルタイムFPV体験:リアルタイムの一人称視点(FPV)映像を提供し、専用アプリを通じて遠隔操作が可能です。
- 超音波および赤外線センサーによる障害物回避:効果的な障害物検知と回避が可能です。
- Arduino Uno R3との互換性:ユーザーは自身のプロジェクトや学習目的に応じてカスタマイズやプログラミングが可能です。
このキットは、堅牢なアルミニウム合金製のフレームと、NASAが採用するロッカーボギーシステム(サスペンション機構)を特徴とし、砂地、岩場、草地、泥地など多様な地形をスムーズに走行できる設計となっています。

GalaxyRVRは、ソーラーパネルと充電式バッテリーを搭載しており、太陽光による充電が可能です。また、ソラーパネルマウントにオプションで他のセンサーやマイコン等を搭載できるマウントも付属しています。

さらに、ESP32 CAMモジュールを組み合わせることで、リアルタイムのFPV(First Person View)環境を提供し、専用のアプリを通じて遠隔操作や映像のストリーミングが行えます。

障害物回避に関しては、超音波センサーと赤外線センサーを装備しており、効果的な障害物検知と回避が可能です。また、RGBライトストリップとESP32制御のLED照明により、暗所での探索や視覚的な演出も実現しています。

このキットには、SunFounder R3ボード、ESP32 CAMモジュール、超音波モジュール、赤外線障害物回避モジュール、RGB LEDストリップ、サーボモーター、TTモーター、ソーラーパネル、18650バッテリーなど、多彩なコンポーネントが含まれています。
これらのコンポーネントを組み合わせることで、ユーザーは多様な機能を持つロボットを構築し、プログラミングや電子工学の知識を深めることができます。
GalaxyRVRの入手方法
GalaxyRVRの入手方法は公式サイトから購入する方法と、日本のAmazonから購入する方法があります。
SunFounder公式サイト
GalaxyRVRはSunFounder公式のネットショップやAmazonで購入することができます。

SunFounder公式サイトから購入できます。(日本にも発送してもらえます)
公式サイトでは頻繁にセールが行われており安く入手できることがありますので、チェックしてみてください。
Amazon
日本のAmazonからも購入可能です。
GalaxyRVRのパッケージ内容と組み立て方法
ここからは実際にGalaxyRVRのパッケージ内容と組み立て方法について解説していきます。
まず箱の外観、こちらが表面です。

箱の裏面にはスペックや注意書きが記載されています。

こちらがマニュアルです。今回もカラー、しかも日本語の解説も記載されています!
これはうれしいですね。

ここからはパッケージの中身です。

まず最初にソーラーパネルです。自ら発電して永続的に動作できるようにという火星探査機のコンセプトを再現しています。

こちらが裏面。配線にはコネクタが取り付けられているので差し込むだけですぐ使用できるのはうれしいです。

こちらはバッテリー、ケーブル類、工具など。SunFounderさんの製品は毎回思うのですが、必要な工具や予備のビス類まで同梱してくれているのが本当に助かります。

こちらは制御ボードやセンサー類です。

そしてフレーム、サスペンションシステム、駆動用モーターです。

今回のキットは贅沢にもDCモーターを6個使用します。これによって荒れた路面でも高トルクとトラクションを確保できます。

こちらがArduino互換ボードです。メインの制御ユニットとして動作します。
純正のArduinoと同様にスケッチでプログラムを実装できます。

そしてこちらがArduinoに接続して使用するシールドです。
6つのモータードライブ回路はもちろんセンサー信号のインタフェース回路、バッテリーの充放電回路も搭載した高機能ボードです。

こちらが本体のフレームとサスペンションシステムです。今回も贅沢なアルミ製で強度とデザインを両立した素晴らしい仕上がりとなっています。

本体フレームにはロゴが入っています。

本体にサスペンションシステムを取り付けていきます。

本体背面にはバッテリーを取り付けます。取り付けた後はそのまま充電もできるのが素晴らしいですね。

左右のサスペンションを接続するアームを取り付けます。

本体にArduino互換ボードを取り付けます。

そしてGalaxyRVRシールドを差し込みます。

サスペンションにDCモーターを取り付けていきます。

こちらが片側取り付け終わった状態。各車輪に一つずつモーターが付きます。

荒れた路面を走破できる本格的なオフロードタイヤが付いています。

こちらがタイヤを取り付けた状態です。

本体前面に赤外線距離センサーを取り付けます。

赤外線距離センサーは2つ付属しており、前方左右斜め前方向のオブジェクトを検出します。

そして中央にはHC-SR01超音波距離センサーを取り付けます。

この3つのセンサーで前方の死角なくオブジェクト検出が可能になります。

本体背面内側に装飾用LEDを取り付けます。

そしてカメラマウントを駆動するサーボモーターを取り付けます。
これでカメラを縦方向に振ることができるようになります。

こちらがカメラモジュールのESP32-CAMです。

一通り組みあがった状態の写真です。あとはケーブルを束ねて、ソーラーパネルか拡張フレームを取り付けたら完成です。


GalaxyRVR組み立て後のレビュー
こちらがGalaxyRVRの組み立て後の本体になります。私の場合はソーラーパネルでなく拡張フレームを取り付けています。

ロッカーボギー機構のサスペンションです。後程動画を掲載しますが、このサスペンションを搭載しているおかげで凹凸の多い地面でも難なく走破することが可能です。
また、車輪1つにつき1つのDCモータが取り付けられていることも走行安定性に寄与しています。

マイコンを搭載したカメラモジュールEPS32-CAMが搭載されています。離れた場所にあるスマホやタブレットでこのカメラからの映像を見ながらロボットを操作することができます。
また、カメラ下部には超音波センサーモジュールが搭載されており、車両正面の障害物までの距離を計測できます。

前方斜め方向には左右それぞれに赤外線距離センサーが搭載されており、正面の超音波センサーの死角となるなる部分の障害物を検出できます。

こちらがセンサー、モーター、バッテリーを統合制御するArudion用のHATになります。

ロボットの上部には拡張フレームがあり、ソーラーパネルか拡張パネルを選択して装着できます。
私は追加のマイコンとセンサーを搭載したいため、拡張パネルを取り付けています。

ソーラーパネルを取り付けた場合は以下のようなイメージとなります。


GalaxyRVRの動作映像
以下がGalaxyRVRの走行シーンの動画です。サスペンションを搭載しているおかげで本の段差も難無く乗り越えています。
ロボット前面に取り付けられたカメラモジュールマウントにはサーボモーターが取り付けられており、カメラの角度を遠隔で操作できます。
まとめ
SunFounder GalaxyRVR Mars Rover Kitは、ロボティクスやプログラミングに興味のある方にとって、実践的な学習と探査体験を提供する優れたキットです。
特に、地形走破能力やFPV機能を活用したプロジェクトに取り組みたい方におすすめです。
ぜひ手に取ってみてください。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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